カバード城にて
今日も長い一日が終わろうとしている。城門は固く閉じられ、門番が疲れ切った顔で立っていた。
カバード王国の秘宝
カバード王国の軍師・クミは、暗殺未遂事件の真相を探るために動き出した。彼女は、独自のルートで情報を集め、暗殺者がどこの国のスパイであるかを突き止めた。しかし、その情報を証明するためには、暗殺者を捕まえる必要があった。
クミ:「イチハ、この作戦は緻密に考えないといけないよね。暗殺者をどうやって捕まえればいいんだろう」
イチハ:「そうだね。難しいなぁ。下手に動けば相手に察知されてしまうし」
クミ:「うーん・・・。」
イチハ:「使えるかどうか分からないけど、赤電話カバードXを使ってみようか」
クミ:「あんな古い被り物使えるのかな?一度博士の所に行ってくるね」
赤電話カバードXの特徴
赤いレトロな電話機の外見をしている。
身に着けることで、異次元の空間に繋がる力を発揮する。
このアイテムがカバード王国の歴史的なアイテムであることから、多くの人がその存在を知っており、持ち主は注目を集めることになる。
しかし被暦2222年では、被り物としての情報以外はほとんど知られていない
【能力】
「赤電話カバードX」を被ることで、どこからでも相手の情報にアクセスできる。
赤電話カバードXには、カバード王国の歴史にまつわる様々な情報が収められている。そのため、持ち主はカバード王国の歴史や文化に関する知識が豊富になる。
赤電話カバードXを使用することで、時間軸を超えた人物と直接対話することができる。
クミ:「あったよ!ちょうど博士が修理してたから使えそうだよ」
イチハ:「・・・こんなに古いものが使えるのかな。」
クミ:「でも、これがあれば何とかなるかも。」
イチハ:「使い方が全く分からないよ」
クミ:「博士から古い説明書もらってきたけど、文字が分からない」
イチハ:「これは・・・古い文字なのかなぁ」
クミ:「う~んどうかな」
イチハ:「暗号かもしれないね」
クミ:「難しすぎるな~」
イチハ:「・・・被ってみよう」
クミ:「うん、じゃあ私が被ってみるね」
クミは赤電話カバードを持ち上げて、頭の上に近づけた。
懐かしいような、不思議な感覚。そしてついに頭をすっぽりと覆うまで深く被ってみた。
クミ:「な、なにこの感覚!全身の力が湧いてくるような感覚よ」
イチハ:「どういう事?まったく伝わってこないんだけど」
クミ:「HIOKI王十三世の祖先は、今から700年前の被暦1563年に誕生した日 沖次郎(ニチ オキジロウ》という人なんだって!」
イチハ:「え!?急に何?」
クミ:「この赤電話カバードを身に着けると、頭の中にカバードの歴史が湧いてくるの」
イチハ:「続けてみて」
その後クミから語られたカバードの歴史は驚くことばかりであった。
HIOKI王十三世の祖先、沖次郎は初代唐津藩藩主寺沢から唐津のとある山とその近辺の平野(約250石)を与えられ平野を開墾、
その土地は日家村と呼ばれ、約200人の村民は豊かに暮らし始めた。それがカバードビレッジの起源となったのだ。